検察、懲役16年求刑 弁護側は危険運転を否定 受験生死亡事故公判
福島県郡山市のJR郡山駅前で1月、大阪府から大学受験のために来た予備校生の女性が死亡した事故をめぐる裁判員裁判の第3回公判が10日、福島地裁郡山支部であった。自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)と道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた池田怜平被告(35)=郡山市昭和1丁目=に対し検察側は懲役16年を求刑した。弁護側は、危険運転致死傷罪の成立を否定した。判決は17日に言い渡される。
酒気帯び運転は弁護側も認めており、争点は被告の運転が「ことさらに赤信号を無視した」と言えるかどうかに絞られていた。
検察側は論告で、①現場は生活圏内にあり道路状況がよく分かっていた②事故30秒前に交差点を右折する際、タクシーとぶつかりそうになったが回避できている③その後は直進。蛇行もなく加速し、複数の交差点に、信号が赤になって8~13秒後に進入。これだけの時間、信号を全く見ずに運転はできない――などと指摘した。
一方、弁護側は「飲酒の影響で注意力が極めて散漫になっていた。『信号を見ていない』『(運転状況を部分的にしか)覚えていない』という供述は一貫している」とし、赤信号を「ことさら無視した」とは認められないと主張した。
「救えた命だったかも知れない」と悩む
この日の法廷では、論告求刑の前に、事故で全治2週間のけがをした当時20歳の女性と、死亡した予備校生の母親と弟の3人が今の心情を述べた。
女性は郡山駅に向かって自転車に乗って横断歩道を渡っていた。事故で予備校生が約14メートルはね飛ばされ、自転車の前カゴにぶつかった。その衝撃で女性も倒れた。
女性はアスファルトに横たわった予備校生に駆け寄り「大丈夫ですか」と声を掛けたが反応がない。車から降りてぼうぜんとしていた池田被告に気付くと強い調子で救急車を呼ぶよう求めた。
女性は医療系の学校に通う途…
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